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先日、実家が引っ越しをしました。 僕ら家族が暮らした部屋は、団地の中にありました。 その建物は14階まである割と大きなものだったのですが、30年以上住んでいる世帯はもう3つくらいしか残ってないのだと親父から聞きました。 ありがとうな〜。 みんな年をとっていくんだなあ、、と、鏡を見ていて最近思います。 とにかくやっていくしかありません! 片付けで出てきた自分の小学校の卒業アルバムを眺めていて、懐かしい気持ちになりました。 小さい頃好きだった女の子が写っていました。 その子は五年生か六年生の時にどこかへ引っ越して行ってしまったんですけど、それ以来全然会うこともなくて、漠然と東京の下町の方へ引っ越して行った気がしてたので、用があってそのあたりに行くことがあるとぼんやりとその子のことを思い出したりしていました。 次第に思い出すその子の顔の感じもぼんやりしてきていて、いつか思い出せなくなるかもなと思っていたんですが、 十数年ぶりに見つけたその子は、思い出のまんま、 少し色黒で、ポニーテールで、やせっぽちで、背が高くて、目が細くて、一重まぶたで、笑うとなくなっちゃうんだな。 今見ても可愛いな〜って思いました。 そして、今小学生を見て可愛いと思える自分の感性に星二つです。 当時見ていた景色、特に空の色の感じ、記憶の中だと今そこにあるかのようにかなり鮮明なのに、 アルバムの写真の世界はまるで色味が、感動濃度1000%の液体をかけたようなボケ方をしていて、 よく晴れた遠足の日の写真なんかは、その世界の延長線上に今のこの世界があるようにはとても思えないので本当に不思議だ。 長い時間をかけて、思い出せば思い出すほどに記憶は書き換えられていきます。 人は本当に都合のいい生き物です。 ずるくて、勇敢で、楽しい生き物です。 思い出の中だけで生きていられると思ってしまうほどに、人と思い出との距離は近くて遠い。 ふとした瞬間、思い出は生まれて、それは形を変えて、近くて遠いその場所から宿主を守っていきます。 とにかく、小学生は星二つですな。