7/31 遊撃手⑤

タワー新宿インストアライブ
下北風知空知

ありがとうございました。


何かと人の考えに触れることの多い数日だった。
それもきっと、その人たちの持っているたくさんの考えの中のほんの一部でしか無いのだろう。
昔、0か100かだった自分に、お世話になっていた楽器修理屋の店主が「部分否定」についてのアイデアをくれたことがある。

バランスは難しいが、世の中グレーなことばかりだから、
というか、グレーなものしか存在しないのだから、
そしてそのグレーの中にも物質として存在する上ではさらに一つの色素がプラスされて人の目には映るのだから、
その概念ですら人の決めたものなのだから、
そんな感じで言語化できるすべてのことを「疑うこと」が人らしいことなのでは無いかと、今の自分は思ってます。
特定の何かを否定するわけでも肯定するわけでもなく、広く浅く疑いを持つ。
リリースからの数日でそんなことを考えました。



手にとっていただけた方には、今の自分のモードを知っていただけたのでは無いかと思います。
好きに楽しんでもらえたら良いと思います。
「暗さ」は人の心を豊かにすること。
闇でも病みでもないのです。
心の中になんとなく持っておいて、何かしらの足しにしていただけたら俺としてはそれでいいです。


こちらのサイトのインタビューで今回の「遊撃手」CD,LP,CT同時リリースに関してのことを話しました。
インタビュワー・川廣一郎太って、誰だよ笑

って思うけど、どーーーーーーーーしても名前出したく無いっていうので。
察してください。

裏方さんって良いですよね。
美学。
まあ、音楽作ったりやってる人のこともやらない人から見るとそんな風に見えるのかもしれないですけど、なんにせよマニアックで職人じみた人間が自分は好きですねー。


さあ、

遊撃手参加メンバーを引き続き紹介します。

ドラム
・原GEN秀樹
ここ数年来のayU tokiOドラマー
この人の爆裂パフォーマンスはステージでものすごく光りますが、レコーディング経験とビンテージドラムマニアな側面が自分には本当にバッチリぴったりはまります。
ドラムのチューニング、鳴らし方、ミュートに関してのアイデアというか引き出しの多さに今回もとても助けられました。
今作のミックスエンジニアの一人である森さんとしてもすごくドラムの音は気に入っていただけたそうです。
今作のドラムレコーディング試行錯誤の日々に関してはまた気が向いたら書こうと思います。
今少し言うとしたら、「あさがお」は自分のヤマハのYD500、スネアも同時代のヤマハのスチール。シンバルはイタリアの70s。
「あひる」のドラムはすべてゲンさんの持ち込みのビンテージラディックです。
違いがわかるかな〜?

・竹田憲司
「大ばか」のドラムはこの人にお願いしました。普段は先輩のミュージシャンのマネージャーなどをしていて、新たなる解の製作時のレーベルスタッフです。
ことあるごとに「昔ドラマーだった」「チャーリーワッツが好きだ」というので、聞いたことなかったですがお願いしました。
まさにピッタリのドラムを演奏してくれてオレは本当に嬉しい。
ちなみに、ゲンさんが叩いたバージョンというのも実は抑えてあるのですが、
「大ばか」とは一体、、。

ギター
・小川タカシ
ポップス職人派の中で完全に頭一つ抜けてるユニット、カンバスのボーカル・ギターの人です。
曲書いて歌ってる人のギターって、すごく好きだし、そういう人との作業はとにかく早い。その自分の考えを更に強固なものにしてくれました。
引き出しの多さ、そして控えめかつ九州男児な一本気。やっぱり自分は福岡人大好きですね。


カンバスの2nd album「アイランド」リリースワンマンライブが8/11に下北沢の440であります。興味ある人はチェックしてみてください。俺はその日大阪にいるのでいけないけど!

・武末亮
たけまつさんには2013年末から一年間ライブサポートでギターを弾いてもらっていました。以来ずっとおもしろおじさん枠としてそばでayU tokiO全体の精神的なサポートを続けてくれています。本当にありがたい存在です。
カセットシングルの「あさがお」では自分一人が弾いていますが、遊撃手のバージョンにではたけまつさんのギターが入っているのです(左)
9/15のワンマンでは再び活躍してくれる予定!

バイオリン・ビオラ
・田代晶子
ayU tokiOには欠かせないストリングスセクションの一人です。その他、弦楽器が必要な時必ずはじめに声をかける、自分が絶大な信頼を置いている弦楽器奏者です。
今回はセクションで一斉に録音をすることを考えず、アッコさんに演奏すべてをお願いしました。大変なことさせてゴメンなさい、でもやめられないオレの葛藤についてはまた後日。
管弦楽器にももちろん奏者のもちあじというものがあるのですが、アッコさんはとにかく「優しい」という印象です。調和の天才だと思います。
現在ジャニオタの扉を開き、そちらとも調和中。

ピアノ
・森川あづさ
MAHOΩで一緒にやっていた彼女のピアノは昔からめちゃくちゃ良いです。
普段はTeenage Slang Sessionというパンクバンドをやったり、ピアノの先生やったりしています。
「あさがお」「あひる」などのピアノは彼女のものです。彼女の家で録音してきました。
レコーディング時、彼女の譜面(メモのような)と、普通セクションごとのやり取りをする時には「Aメロ」だとか「〜小節目」とかってやりとりをするんですが、デモの仮歌から拾った歌詞で「〜〜〜」と歌って示してくれるところがとても印象的でした。
歌で覚えてくれていると作曲者は結構嬉しいものなんです。というわけで、そういうピアノを弾いてくれています。
あづさちゃんはやなぎさわまちこの回転画でも一曲演奏してくれています。
これもすごくいいので聞いて欲しいです!

ノコギリ、サックス
森田文哉
たけまつさんやよりこさんと同じくノアルイズマーロンタイツのメンバー。
昨年鈴木博文さんの音楽を作る際にサックスプレイヤーとして招いたのがきっかけで一緒に音楽をやるようになりました。
森田さんの語りの起承転結ぶりには目をみはるものがあり、台本を丸暗記しているのではないかと思うほどの完成度でまちこはまんまとよく泣かされています(感動系の話)
という感じで、ストーリー性と情感豊かな彼の演奏は音符の概念にとらわれることのない自由さで、森田さんのサックスには「出ない音があるんだよねー」ということです(博文さんのスタジオの時のこと)。
まちこは即座に「(そんなばかな!)」と思ったそうですが、その場にいた誰もがサックスのことをよくわからず、そーなんだーって感じで、森田さんの出ない音に対して強い意見はありませんでした。
「やどなし」で彼の演奏聴けます。これは自分がミックスをしていて、すごく楽しかった!


以上「遊撃手」参加メンバーの紹介でした。
それぞれ最高のミュージシャンなので気になったらチェックしてみてください。

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