8/8 最近

ここ数日の話。



遊撃手のカセット版を買って欲しいのでカセットウォークマンの修理をして、ココナッツディスクで売ってもらうということを始めた。カセット好きの普及活動というかは、単純な面白がりである。趣味である。まあ、結局は物好きの普及活動である。
初回、吉祥寺店と池袋店に持って行ったのは、謎のメーカーの謎のカセットプレーヤーだったが、2回目のラインナップは(少ないけど)90年代のソニー「ウォークマン」を選んだ。
この時代の薄型カセットプレーヤーは各社オートリバースに対応できるようにヘッドが両側合わせて4トラック再生ヘッド⇄になっていて、いくつかのものを見たところではどれもヘッドの角度の調整はできない模様。
80年代のものと比べると内部はだいぶ精密になっていて、パーツもとても小さい。
回路にも目立って80年代の製品とは違う特徴のある箇所が数点あり、技術の進歩をとても感じる。俺が思うにこの、mid90sのあたりがメカメカしい民生機の一番良いポイントだったんじゃ無いかなと思う。
再生ボタンを押したときの「ピ」という電子音が高級感あってすごく良いですよね。

この時代、兄が持ってたこのタイプの黒い金属製の薄型ウォークマンがすごくうらやましかったことを覚えている。小さいのに、重たくて。
未だに、「がっちゃん」タイプのボタンをみるとちょっとださいな〜とか思ってしまうのは完全にそのときの刷り込み。
自分はマイファーストソニーの真っ赤なカセットプレイヤーを買ってもらったけど、それがすごく恥ずかしかった。大きくて、軽い。
今となっては人気アイテムになったが。

そしてオートリバース出来ない感じもすごく手間がかかってかっこ悪いなあと思った。
ガチャガチャして、やだな〜と、とにかく恥ずかしかった。
あと、電池も細形の充電電池がうらやましかった。「アルカリ」とか「マンガン」の電池に頼るのが子どもっぽく思えて、「ニッカド」「ニカド」の方が大人っぽくてかっこいい気がしたもんだ。
それもやっぱり未だにあって、「マンガン」はちょっと子どもっぽい気がしているし、あと普通にすぐ無くなるイメージ笑
実際、いろいろ魅力もあるんだけどね。
さて、この90sウォークマン、音はとても良いというか、とにかく安定感があるけど、乾電池一本で動かしていると流石にすぐに無くなる笑



ココナッツディスク池袋に品切れになっていた「遊撃手」「回転画」とともにウォークマンも納品した。
で、二日くらいしたらすぐに売り切れた。
お店ではわかりやすく「遊撃手」のカセット版と並べてくれているけど、一緒に買ってくれることはまだなかなか無いようで、このままだとただの「安いカセットプレーヤー修理&納品おじさん」になってしまうのではないかという不安がある。それはそれで面白いけど、困るぜ?



 これである。



ひらくとこんな感じで、カセットテープが入ってます。


真四角の、CDよりちょい小さい奴がそれです。
「これ何かな?」と思ったあなた。

これがカセットテープ版「遊撃手」である。

ココナッツディスクには他にもすごく魅力的なテープメディア作品の中古がいっぱい売ってるからとにかくそういうので楽しんで良いと思う。
カセットプレイヤー、またやります。ココナッツディスクチェックしててください。
@ayu_to_toでインスタグラムもやってます。
修理途中のものをちょこちょこあげてるのでチェックしてみてください。


内村イタルくんのバンド「ゆうらん船」のカセットリリースイベント。
今回もCOMPLEXからのリリースで、「山」という曲は自分がミックスを担当した。
彼らのここ最近のライブをみていると、明らかにお客さんたちの期待を感じる。で、それが膨らんでいっている。
何度かそういう光景を目にしてきた。
お客さんとともに、「シーン」的なものは成長していくんだな、ということを改めて思った。
このバンドは明らかに同世代の子達の中でも頭一つ抜けている。
今後に期待である。



「回転画」ミックスをしてくれたたつきさんのところへいき、そのミックス確認に使用されていたスピーカーでの試聴会。
思ったとおり、優しく繊細で余計な装飾の無い響きだ。と思った。
たつきさんの耳は心でできている。と思う。
リスナーとしての心が、作り手として反映されるタイプの、自分が一番好きなタイプのアーティストの人である。
今回たつきさんにお願いするきっかけはこちら。


プンプンくんのPUN PUN CIRCLEである。
天才。音源すごく良いんですこれ!
ミックスはたつきさんが担当。マスタリングも。
その他にもとにかくたつきさんは最高の人。
プンプンくんも最高だな。



OCHA∞MEのミックスを進めている。
ベーシックの録音は全て終わり、その他のデータが続々と送られてくる。
会ったことも話したこともない人の演奏した音源だけを聞き、ミックスの作業に進む。
でも演奏聴いているとだいたいどんな人なのかわかってくる気がするんですよね。もちろん全部じゃ無いけど。
このコミュニケーションが自分は好きなんだなー。
で、オチャメのごちゃごちゃした感じがまたたまらない。
良い作品になると思う。すごく楽しい。



関西ツアーの練習をしている。ものすごく楽しみにしている。
お客さん来てくれると良いなー。
来てください。
この話は明日の夜にでももう一度。



シャムキャッツのレコーディングに呼ばれた。
手伝うというほど何かをしたわけでは無いけど、こういうのはとても嬉しい。
バンドの「バンド感」を感じて、バンドの関係性って良いなーと思った。
自分はきっともうやらないけど。
バンビくんと少しベースの話になって、その瞬間ピンときて、バンビくんにオススメのベースを紹介した。
何せバンビくんはフェンダーのベース一本でライブもレコーディングも乗り切る感じの男であるから、そんな男をサポートしていくのが俺がエンジニアとして楽器を修理したりしていく道であるから。
にしたってこのスケジュールを一本のベースでこなしていくのは流石にアレだなとも思ったので、いや、かなりその男っぽいバンビくんの感じには共感するところでもあるのだが。



ライブのお話を少しいただいたりして、いろいろと計画を進行中。
1アイデアがあると、返すアイデアは10降ってくる。
とにかく、やりたいことがやまほどある。
一緒に音楽をやってみたい人もたくさんいる。
それにつけて、最近では「行きたい場所」も出てきた感じがする。
死ぬまでに全部が叶うかわからないけど、できるだけやっていきたいと思っている。
いろんな人に力を借りて、やっていきたい。
逆に、自分にできることならできるだけ力を貸していきたい。
頼まれると嬉しいもんな。



そんな感じで日々を過ごしています。

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