1/31 REV.01 RELEASE CRAVAN TAKE.2「なまえをつけてやる」

REV.01 RELEASE CRAVAN の2回目「なまえをつけてやる」


が終了しました。
とても良かったです。


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自分の主催するイベントに自分が出演しないのは今回初めてでした。
今回のレコ発ツアーでは他にもそういった日がありどんな感じなのかなと思ってましたが、出演の緊張は無いものの、良い感じに進行してくれるように祈ったり、結局緊張はありました。そんな感じです。
そして今の時勢ではイベントの後のみなさんの健康の心配などもあります。


コロナ対策に関してはライブハウスはどこのお店もとてもしっかりしてくれている印象がありますが、その中でも特にLIVEHAUSはこの辺りの用意を徹底したお店です。
実際イベントをやってみるとスタッフの意識の高さと丁寧さにもとても感心しました。
お客さんの様子を見ていてもとてもマナーの良い人たちばかりで嬉しかったです。この点に関しても本当に感謝しています。ありがとうございます。


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当日会場に着いたらとサトアの佐久間姉妹がいました。
なんだか会うのはだいぶ久しぶりな感じです。
本当だったら『みらべる』のリリースだってお祝いしたかったし、その後の活動だってプランがあったはずなんですけどなかなかそうもいかないです。
またいつか一緒に何か出来たら良いなって思います。


リハが始まってすぐにサトアにLIVEHAUSの音は合っているなと感じました。
今回のライブを組み立てるとき、誰がどこのライブハウスで演奏するか、そのときにどんな出会いがあるか なんてことを自分なりに考えます。
サトアのLIVEHAUS、これも良かったんじゃないかな。

LIVEHAUSは最新の音響機材と部屋の質感からはあまり想像出来ないような感じで、メインスピーカーからは柔らかな音がします。
対して、アンプ類やドラムセットはかなり元気よく生の鳴りを響かせるので音に繊細さを含んだロックバンドにはよく合うんじゃないかと思います。
たくさん歌う、楽器の演奏はシンプルでダイナミクスの表現も重要。サトアってまさにそんな感じです。

知り合いのお客さんの中でも「初めて来ましたけど音がいいですね」と言ってくれている人が何人かいて、自分の店ってわけじゃないけど仲のいい人たちの大事な店が褒められるのはなんか嬉しかったですね。まだ行ったことのない人はいつか機会があったら遊びに行ってみてください。


なによりサトアの三人が緊張した雰囲気もありつつ人前で音を出して楽しそうな顔をしていることが嬉しかったです。
ミュージシャンにとって、「人が人に会う感覚」はとても大切なものです。
絶やさない様であって欲しいなと思ってます。


リハの後ともちゃんから「どうでしたか〜?」と聞かれるのは前から良くあることなんですけど、僕はだいたい「最高です」と答えます。
「あゆさんの[最高]久しぶりに聞きました〜」と言われて、あぁ確かにそうだな。と思いました。
サトアのライブを見たのはちょうど一年くらい前にミツメ主催のWWMMにサトアが出演した時ぶり。

2019~2020のことを繋ぐのは簡単ではないです。
きちんと前後が繋がった世界を今後手に入れたいですね。

LIVEHAUSのゆうくんとイベントのあとに関係ない話をしてたんですけど「あゆくんの目的は技術と文化の継承」と言ってくれたんですが、あぁ確かにそうだな。と思いました。
難しいことを言いたいわけでなく、ただ繋がれば良いなと、それだけ願ってるんです。

ちゃんと繋いでいくことが難しいのはきっと今の世の中が抱えている問題なんだと思います。そんなことも考えました。
去年は本当に人に会う機会が少なかったのと、テレビ電話なんかでやり取りをする機会も多くなって人との距離感が良くわからなくなってしまった感じが自分にはすこしあります。
これはなんというか元気が無くなっちゃいます。
これをどうにかするために必要なことは、それぞれの人が、心を許せる他人の存在を身近に意識することなんだろうなと思います。
この感覚が、あるべき基本的な他人との距離の感覚なんじゃないかと思います。


佐久間姉妹、姉さっちゃんの歌っている時の表情が特に印象的でした。いい顔してました。
さっちゃんはたまにものすごく良い瞬間がある。


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ひろしさんはソロとして(ほぼ)初めてのライブということで緊張している様子でしたが、自分のやることを黙々とやってる感じがしてかっこいいと思いました。

ひろしさんはなにごともたくさんの気持ちを持って取り組んでいる感じがします。
多くの言葉で説明をしないけど、言葉で説明し難い複雑な感動をたくさんくれるというすごい人です。


ライブ序盤、
(なにか音の入っている)カセットテープをウォークマンで流す→ルーパーでサンプリング→ギターアンプから出音。
その下地の上に更に少しずつトラックが重なっていき、歌とギターが乗り、

こうやって積み上げていく作業というのが、ひろしさん自身と見事にリンクしていました。


新曲も素晴らしかった。

ひろしさんの曲の転調にはハッとさせられます。
聞いていると、作曲の時はメロディから作っていく感じなんじゃないかなと想像しますがどうなんでしょうか。

たとえ気持ちがリラックスしてたとしても、かなり機嫌が良くないとひろしさんの曲の様なメロディラインは生まれてこないように思います。
ひょっとするとひろしさんは常に、かなり機嫌が良い人なのではないでしょうか。


とにもかくにもとても素晴らしいファーストステージでした。
見届けられたことを光栄に思います。


「プロデュース」についてはいつもいつも本当にいろんなことを考えてしまいます。
自分の適正に結論は出ませんが、

こんなに良いステージを見せてくれるなら、自分はかなり良いことをしたんじゃないかと思えます。
何かの答えを自分の中だけから見つけ出すのは難しいことなんですよね。いつも悩んでばかりいます。

ひろしさんのことで悩んで、ひろしさんが答えを持って来てくれるなんて、これで良かったとしか言いようがないです。
感謝です。

場所を作ったり準備したりする者というのは、なによりもその場を真剣に取り組む姿に胸を打たれてしまうものなんですよね。そんなことを思いました。


そういえば、会場の下北沢LIVEHAUSの店長ゆうくんから「サブタイトルはどうやってつけてるの?」と聞かれました。

サブタイトルに関しては、収録曲中の歌詞の中から一部を切り取って使わせてもらったり、そうじゃなかったり、色々です。
(take.1「きょうは、にちようび。おはようございます。」に関しては武末さんのルーティンからお借りしました。)

今回のtake.2に関してはひろしさんの曲『青いベル』の仮タイトルです。

僕はこの「なまえをつけてやる」というタイトルが大好きでした。

なまえをつけて[やる]という男らしい表現と、その後『青いベル』にする心の優しさが佐藤寛という人を作っているんじゃないかと思っています。


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カジさんのライブもまた最高でした。

MCでカジさんは「ボソボソと喋ってしまう」と言っていましたが、序盤の一人で演奏している時の祈る様な歌と話し声はとても印象的でしたし、この日の象徴的なシーンでした。

今回REV.01で自分としてはカジさんの持っている「明るくない部分」にフォーカスした曲を作りたかったんです。結果的にはポップな仕上がりになっているとは思いますが。

誠実に映画の話をするカジさんを見ていてまちこが「カジさんは一つずつのことに凄く気持ちを持っている人なんだなと思った」と話していました。
まさにその通りですよね。そういうのってやっぱり素敵です。

『サマー・フィーリング』の演奏前に触れてくれていたんですが、
カジさんからもらったデモから僕は大分コード進行を変えていたりしています。
そして人の作ったコード進行やリズムを覚えて演奏するのはとても大変なこと。
なのでライブで披露してくれたのが凄く嬉しかったです。

今後も何かのタイミングでいつかご一緒できたら良いなと思っています。


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ひろしさんのライブ中、ハイライトになりうる演奏は出来るだけ残しておきたいと思って僕は動画を撮ったりしていたんですが、
隣で写真家のヤマテツくんがひろしさんの写真を撮っていて、
「今良い瞬間だな」と思う演奏をしている時、やまてつくんもシャッターを切っていたのが印象的でした。
音と一緒にその瞬間にみなぎるエネルギーを写真におさめている。という感じがしました。


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今回出演してくれた三組に関するREV.01製作後記は
に綴ってありますのでカセットテープ買った人は読んでみてください。
おまけのつもりで書き始めましたが大変熱がこもっております。


さて、次回は今週末です。


COMPLEX presents 『REV.01 RELEASE CARAVAN #東日本』


take.3『たすけもとめるあいず』
2021年2月6日(土)
青山 月見ル君想フ
open 11:15 / start 11:45
adv ¥2500 / ¥3000 +1d ¥600
70名限定
LIVE : ayU tokiO / やなぎさわまちことまちこの恐竜 / ゆうらん船



take.4『むまとてをつないで』
2021年2月14日(日)
神奈川 三崎 ミサキドーナツ
open 18:00 / start 18:30
adv ¥2400 / ¥2900 +1d1donuts ¥600
30名限定
LIVE : かもめ児童合唱団 / ゆうらん船


take.5『しゅくふくを』
2021年2月20日(土)
渋谷 7th FLOOR
open 11:00 / start 11:30
adv ¥2800 / door ¥3300 +1d ¥600
50名限定
op act : MURAバんく。
LIVE : 鈴木博文 / クマに鈴 / 橋本竜樹



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