#12 MATERIAL (MGMD A ORG. _ QUEER NATIONS)




わたしのayU tokiO 5

by MATERIAL (MGMD A ORG. / QUEER NATIONS)



NEW TELEPORTATION 2」から「Metastasis Device

東風くんのファンになった曲かも。


「恋する団地」から「air check

友達の曲で涙腺が緩む曲ってそうそうない。もっ”(リヴァーブ)


「遊撃手」から「in

この名盤からは全曲で!と言いたいんだけど、この短い曲があちらの世界への入り口。


Rev.01」から「迷いでんでん」

面白い音しか入っていない不思議な曲。めっちゃ好み。


「新たなる解」から「米農家の娘だから 'Album Version’

自分にとっても宝物の曲。演奏に誘ってくれてありがとう。



-----


MATERIALこと鈴木さんとは面白い出会い方をしました。


ハモンスタジオが無くなってしまうことが決定=職場が無くなる というピンチをむかえた2014年夏。


恋する団地のプロモーションで取材を受けていた日の移動中、なりすレコードの平澤さんに「職場となる場所を探している」と話をしたら「あてがある」と。

怪しさを感じつつ期待して二、三日待つと「恋のパイナップルのゆみっこの家の隣が空くかもしれない」という連絡がありました。何言ってるのか良くわからなかったけど期待してよかった。


恋のパイナップル というのはゆみっこさんとすずきみすず(ayU tokiOで「あさがお」などを歌ってくれました。)によるポップデュオ。とても良いです。

彼女たちについてはもう少し後でお話しします~。


平澤さんに紹介されて早速行ってみた大田区池上の町工場。

その二階部分にオシャレなインテリアを施して暮らしていたゆみっこさん。

すぐ近所に元商店の建物があり、そこで暮らすオシャレな人々がいました。

その中の一人が鈴木さんでした。


この2階がちょうど空くということで、スムーズに話がまとまり、僕は楽器修理の作業場としてそこを借りることになりました。


ここから2年ほどはほとんど毎日顔を合わせるような感じだったので(あとから平澤さんも入居してくる)、話を始めればキリがないなのでここでやめます。

とにかく鈴木さんは最高。


鈴木さんはノイズインダストリアルデュオCARREのメンバー。

たくさんの貴重なシンセサイザーや電子楽器を所有しています。

ギターも大好きで、ほんとに個性的な趣味の持ち主。

そんな鈴木さんがポップスも垣根なしで聞くことや、お笑いが好きなことはとても意外に思えましたが、次第にそういうこともあるんだなと思うようになりました。そういうこともあるんですよね。


ある時、階段を駆け上がってくる足音がして何かと思ったら、「伊集院のラジオ聞いてたらあゆくんの曲がかかった」と教えに来てくれました。

この時はラジオでかけてもらえたというよりむしろ鈴木さんが喜んでくれていることが嬉しかった。


その後、櫛引彩香さんとのライブが決まって、彼女の事を考えてたとき(昔TOKYO MXTVでやっていた電リクビートボックスと言う音楽番組が好きで見ていた。)

下の部屋から櫛引さんの1stアルバム「mush room」の曲が聞こえてきて奇遇過ぎてびっくりしたのもちょっといい話だったと思う。

鈴木さんに共演の話をしたところ「大ファンなんだけど、、」というのでayU tokiOに参加してもらって一緒にライブしてもらった。

その後のアルバム版の「米農家の娘だから」の録音では共演した流れで櫛引さんにボーカルをお願いしたのですが、鈴木さんにもEMSシンセサイザーで参加してもらった。

どうやって演奏したのかは分かりませんがこのシンセフレーズはかなり時間をかけて練られた演奏だったようです。フォンフォンいってる不思議な音がそれです。


ちなみに、鈴木さんも僕と同じくDigital PerformerというDAWを使っている。

恋する団地の制作のあとは「セルフレコーディング」をやろうと思った。

ちゃんとしたDTM(自分の音楽制作にDTM感は薄いと思うけど)作業に取り組み始めたのは2015年から。

この新たなる解のレコーディングの頃から。



ayU tokiOとして主催するイベントシリーズ「new solution」初期のフライヤーはゆみっこさんの旦那さんの浮舌さんのデザイン。「犬にしても」のmvも彼が作ってくれた。

池上での日々はとても良かった。

なんとなく話をしている中で物事が転がっていく事がたくさんある。ありがとうございました。



それ以降の自分の作品のアートワークは鈴木さんにお願いするようにもなった。

ミュージシャンとして紹介しましたが、ayU tokiOとしては特にデザイン面でのお世話になり具合が寧ろすごい。鈴木さんのデザインは凄い。


ayU tokiOでは

・new solution3フライヤーとグッズ

・new solution4,5のフライヤーとソノシート

・あさがおCT

・遊撃手(3バージョン)

・new solution6のフライヤー

・新たなる解のLP


やなぎさわまちこでは

・風にたずねてCT

・わたしの向こう側CD、特典ポストカード

・回転画CD


関わったものでは他にも、

・鈴木博文さんの「どう?」

・平澤さん救済コンピ「Sense of Life」

最近だと僕のスタジオ「日野音楽室第Ⅲ」のロゴもデザインしてもらいました。


どのときにも自分の想像の斜め上のビジュアルを提案してくれる鈴木さんの天才性は疑うまでもなく、奇才であり、秀才であり、全面的に信頼を置ける人間の一人です。

特に鈴木さんとの制作で思い出深いのはやはりCD,LP,カセットテープの三種類のフォーマットでリリースした「遊撃手」のデザイン。

いでくんの描いてくれた絵も鈴木さんのコラージュも大好きなジャケット。

CD,LP,カセット共通の歌詞カードも実は少しずつ違っていて、実は僕としては歌詞カードはCDのデザインが一番好きです。


彼との出会いによって人に任せることの楽しさを知ったような気がします。

この気づきにもとても感謝してます。

この先もずっとお世話になります!


コメント