#13 須田洋次郎 (ミツメ)




air check(恋する団地)

20151月に、橋本竜樹さんが主催するレーベルde.te.ri.o.ra.tionから、ayU tokiO2作品がレコード化されました。この曲が収録されている『恋する団地』がそのうちの1枚。僕はレーベルの入稿作業をお手伝いしており、その延長としてリリースイベントをアユ君と一緒に企画して、会場へ打ち合わせに行ったりしたのを覚えています。

このEPは全体への思い入れが強いのですが、1曲選ぶとしたらこの曲。歌詞とアレンジの絡みが秀逸だと思います。



CommitmentsNEW TELEPORTATION

上にあるレコード化された作品のうち、もう1枚が『NEW TELEPORTATION1,2』。

CommitmentsEPの一曲目ということもあり、アユ君のソロの音楽の第一印象という感覚が今もあります。

破壊的なギターサウンドと儚いファルセットボイスの対比の美しさに涙が出ます。色褪せない至高の宅録音楽。



・プロムナード4D(新たなる解)

アルバム曲らしい、混沌とした難しい感じが好きです。このちょっと狂った感じの雰囲気が、2ndアルバムの遊撃手に繋がってるような気もして、そういう流れのようなものも聴いていて楽しいです。



・大ばか(遊撃手)

シンプルなアレンジが単調に聞こえないのは、1つはこのギリギリなドラムが影響しているように思います。体全体を使って8ビートに魂を込めているようなグルーヴ。そしてそれを生かした音数の少ないアレンジ。痺れます。



・怪人(REV.01

珍曲な要素がありつつ、解放されて気持ち良くなる箇所も同じ曲に同居しているというのは凄いバランスだと思います。

派手な展開をしながら、リズム隊やバッキングギターがミニマルに支えているのもかっこいいです。

次作はこのムードでいくのならとても待ち遠しいですし、もしくは全然予想が裏切られる可能性も含めて、楽しみです。

活動10周年、おめでとうございます!



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洋次郎はミツメのドラマー。


バンドのメンバーみんなで、しばしばMAHOΩのライブに遊びに来てくれた記憶が濃かったので、その関係性を思う事が多かったですが、

よく考えてみたら僕の昔のアルバイト先で出会った年下のバイト仲間が、ミツメのみんなの大学の後輩で、まずはそいつに紹介してもらって知ったんだ。


そいつはそいつでライブイベントの企画をしているやつで、ayU tokiOと一緒に出演したことがあった。今何してんだろ。

FLY ME TO THE MARS!!! という、後の彼らの2ndに入る曲のカセットを売っていて、それを買わなかったのはちょっと悔やんでること。

タイトルに「!!!」まで入ってるの、ちょっといいよね。

と、まあそんな感じに、この後からミツメとも洋次郎とも緩やかで曖昧な交流が少しずつ積もっていく。



バンドが解散してからは、彼らの企画するイベントにayU tokiOを呼んでくれたりもした。(もう1組はFRIENDS(現Teen Runnings)だったと思う。

この時とんちゃんはビクターの60sのビザールギターを使っていて、それがとてもかっこよかった。というか、自分も同じものを持っていたから親近感を覚えた。


そして橋本竜樹さんのライブを始めてみたのもこの時だった。今ayU tokiOのドラムをやってくれているげんさんはこの時の竜樹さんのバンドのメンバーだった。

ギターはヤックさん(HARVERD)。僕にKONCOSのひろしさんやtwee grrrls clubのスミレちゃんを紹介してくれたのはこの人。(この時よりもう少し前の話)

というわけで、この頃は今に続くいろんなきっかけが色々とあった時期だったんだろうと改めて思う。



しばらくして、恋する団地をリリースし、さらに少しした頃に洋次郎から連絡があった。

内容は「先のカセットテープ2作と恋する団地のレコードを作らないか?」というもので、この後「NEW TELEPORTATION 1+2」「恋する団地」は無事に洋次郎のサポートによって竜樹さんのde.te.ri.o.ra.tionからリリースされることになった。


さらに洋次郎はそれまでの作品のリリースイベントを開いていなかったことを気にしてくれて、ayU tokiOとしてのそれまでのリリースを祝う意味での初の自主企画となる「new solution」を催す後押しまでしてくれた。面倒見の良い優しいやつだ。


本当に恩人。

感謝してます。


これがきっかけになり、節目を自分で作っていく感覚というものを考える様になったと思う。

new solutionは次で7回目。

イベントを開催するたび洋次郎の顔が目に浮かびます。お母さんとよく似てるんだよな。眉毛が。



洋次郎とレコーディングした曲としては実は数曲あり、KUTTUK WORLD TOURというイベント(GOLF,nakayaan,ayU tokiOでのスリーマン企画)の特典曲。この企画もまたやりたいな。

2曲のうちの1曲はゲンズブールのカバーで、ネットにあげてると思ったら意外とアップされてなかった。https://soundcloud.com/user-818576876

グループラインに連絡してみようと思ったら機種変後のアレでグループもどっかいった。

デジタルの管理も結構難しいよね。


確実に残っている一曲として、2020年の藤原さくらちゃんのアルバム「SUPERMARKET」のなかの「Ami」という曲は、2019年の彼女のライブハウスツアーを洋次郎、Comeback My Daughtersまさとくんと一緒にサポートさせてもらった時に出来上がった曲。かなり思い出深い。さくらちゃん元気かな。

というわけでプレイリストに追加して入れておきました。


と、他にも多摩川などで定期的にお茶をしたり、最近だと正月にリモートで桃鉄をやったりする友達という側面が多めだけど、僕は洋次郎のドラムがとても好き。

いつかayU tokiOでドラムをしばきまわして欲しい とずっと思ってる。しばいてくれ。

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