#14 橋本竜樹
・米農家の娘だから
・やどなし
・大ばか
・鯨の海
・恋する団地
僕の一番好きなayU tokiOの曲は「米農家の娘だから」です。アナログレコードを一緒に作ったからとかではなく、聴くたびに感動させられる、本当に大好きな曲です。「米農家の娘だから」は僕たちみんなが共有しているポップミュージックの型に頼りすぎることなく、言葉とメロディー、そしてアレンジに宿る意味を取りこぼさないように、おざなりにならないように、すごく丁寧に作られた曲だと思います。他の曲も同様に大切に作られているはずですが、この曲には特にそう感じさせられるのです。
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竜樹さんとは洋次郎の時にも触れたけど、ミツメのイベントで共演したのが最初の出会い。
しかし、その前にも竜樹さんの姿を見たことがあった。
カジヒデキさんのBlue Boys Clubというイベントが原宿のアストロホールであったんだけど、それにヤックさんがHARVERDで出た時に竜樹さんはカジさんのバックバンドのメンバーだった。
(ちなみにドラムはげんさんだったと思う。)
2010年か2011年くらいかな。
ムスタングベースを持った長髪の個性的な男性(この頃はムスタングベースを持っているベーシストも長髪の男性もだいたい個性的だと思っていた)という最初の印象。偏見というほどではありません。
次に会った時のNag Ar Junaでのより個性的な出で立ちに度肝を抜かれた。
この時竜樹さんはモズライトモデルのビザールギターを持っていた気がするのだけど、このバンドの音がそれまでに見た池袋オルグでのどのライブよりも轟音だった印象です。繊細で轟音。
その後、洋次郎の紹介で改めて竜樹さんと話をして、彼のレーベルから自分の作品をアナログ化してリリースしてもらい、その後も仲良くさせてもらう様になった。
洋次郎・ぷんぷんくん・まちこと一緒に竜樹さんの活動周年イベントの東京・京都公演にも参加させてもらった。(僕はベース)
竜樹さんの周りは賑やかではあるけどとても穏やかに時間が流れる。この雰囲気が僕はとても好きです。
「集団の品格」について考える様になったのは竜樹さんと出会って、de.te.ri.o.ra.tionの持つ雰囲気が好きになったから。
自分もCOMPLEXレーベルとして動く様になり、都度関わってもらっています。
・やなぎさわまちこ「回転画」ミックス
・コンピレーション「REV.01」参加
・ライブイベント「REV.01 RELEASE CARAVAN」参加
先にも話した竜樹さんの活動周年イベントの際に彼の昔の曲を演奏していると、その時々と丁寧に向き合って来たのだろうと思わせてくれる瞬間がいくつもありました。
京都公演での、竜樹さんの昔の友達との雰囲気にもグッと来ました。
歌詞の世界も、曲の展開も、どれも繊細で奥が深い。
そこかしこに無邪気な研究を感じられて、竜樹さんの曲は昔のものもとても素敵です。
曲には、その曲が生まれてくる少し前の記憶と少し後の未来を持っていることがあります。
そんな曲はいつの時代に誰の耳に入ったって不思議ではないなと思います。
そんな曲のこと、ポップ・ミュージックだと言いたいです。
音楽に触れるだけでこんな風にいろんなことを思わせてくれるのもやはり竜樹さんの音楽家として品格でしょう。
ポップ・ミュージックのなかで、そんなことを思うことに意味があるのかどうかは分からないけど、自分はそんな気持ちにさせてくれるミュージシャンがたまらなく好きです。
竜樹さんの選んでくれたプレイリスト、すごく竜樹さんらしくてやっぱすごく良いなと思いました。
やる気出ます🔥
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