#23 竹田憲司



恋する団地

初めて聴いたayUくんの曲。新しいような懐かしいような曲の完成度にびっくりした記憶があります。


米農家の娘だから

何から影響受けて米農家の娘さんの歌を書いたのは知らないけど、とても良い曲だってことは知ってます。


犬にしても

しっとりというか、シルクっぽいというか、なんかそんな感じ。


乙女のたしなみ

どうしたらこんなアレンジに着地できるのか、今度ayUくんに聞いてみよう。


大ばか

軽い気持ちでドラムを叩いてみたら、色んな人に褒められて得した気分になったオレ得曲。



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ayU 10th の2022年

下半期です。 10thレター、後編

参ります。



竹田さん。竹田憲司さん。人によっては「ケニー」とも呼ばれるそうです。どうなんでしょうか。


竹田さんはカジヒデキさんやかせきさいだぁさんのマネージャーを長くやっている方です。

昔はバンドでドラムをやっていたこともあったそうです。



初めて会ったのは2010年くらいの新代田フィーバーでのライブだったかな。シスタージェットのイベントで、僕はMAHOΩで、カジさんはDJをしてたと思います。

もっと前にもカジさんとはお会いする機会があったのですが、竹田さんときちんと挨拶を交わしたのは確かこの時だった気がします。


この日の自分達のライブのことはよく覚えています。

自分は元々MAHOΩではドラムを担当してたのですが、この日からギターにコンバート。

新曲をバンバン書いていた頃で、「狐の嫁入り」を初めて披露したライブでした。


懐かしすぎるな。


アンコールでツイストアンドシャウトをシスタージェットのみなさんやカジさんと共に演奏したんですけど、そっと自分のギターのアンプのつまみを上げて爆音気味にしたのも覚えてます。ロケンローです。

調子こいてごめんなさい。


その後、

2013年ごろ、ayU tokiOとしてカジさんとお会いする機会が増えていく中で、竹田さんから「何かあったらいつでも相談して」と声をかけてもらい、『恋する団地』の次のリリースをする際に色々と相談に乗ってもらいました。


結果的に『新たなる解』をリリースする際には竹田さんがいたAWDR/LR2にお世話になり、その後COMPLEXで自主リリースの活動をする様になってからもずっと、ことあるごとに話を聞いてもらったりしています。



2018年の「遊撃手」というアルバムに「大ばか」という曲があるんですが、このドラムは竹田さんのプレイです。

初めはげんさんにドラムを叩いてもらったんですが、どうしてもイメージに合わなくて(上手すぎ)、ピンと来たので竹田さんにお願いしてみることにしました(下手そうという意味ではない)。


「簡単な曲だから」といってデモを渡して「出来たらやるよ、考えておきます」と言われたんですが、きっちり素敵に演奏をしてくれました。

「(俺に頼むなんて)大胆なことするね」と言われましたけど、

「ミュージシャンだけがミュージシャンとも限らない」っていう考えをこの頃は特に強く持っていた頃でした。

「大ばか」にはそういういろんな複雑な気持ちが込められてます。

今も少し形を変えましたが、同じことを思ってます。

ミュージシャンだけがミュージシャンとも言えず。です。


ドラムからはしばらく離れていた竹田さんでしたから、この録音に向けてまずはスティックを買うことから始めたそうです。

イケベ楽器のビニール袋にドラムスティックと、それを束ねる紙の、、あれなんていうんだろ。

売られてる時にくっついてる筒みたいなパッケージ?あるんですけど、練習した後はそれにしまって持ち歩いてたみたいで、それを見てなんとなく申し訳なさと最高さを感じました。


録音は当時ゆうくん(スガナミユウ)が店長をしていた下北沢のスリーというライブハウスで、朝の時間帯に貸切で使わせてもらって僕が録音しました。

ゆうくんがなんとなく、見るでもなくそばで見てくれてて、それもなんか良かった。嬉しかった。


竹田さんはチャーリーワッツが好きなんだそうで、ハイハットの抜き方がなんか面白かったです。

スティックをフリフリさせて楽しそうにドラムを叩く竹田さんに、やはり少しの申し訳なさと最高さを噛み締めて録音しました。


数テイクしたところで竹田さんの手がズタズタになっていることに気づき、笑ってしまった僕は酷いかもしれませんが、おかげで一生物のドラムを無事集音成功。


毎日寂しくてたまらないけど、バカのふりをしてなんとかやっていくんです。

音楽はたのしい。


ちなみに、ミックスは森さんで、いろんな意味でちょっと怒られました。

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